Workshops for kids
during summer vacation

サマバケ通信

samabake journal

ロゴについてのお話

吉本幸史(飛鳥観光協会事務局長)
「あすかのサマバケ」のコンセプトを表現した、ロゴマークに込めた想いについてのお話です。

気づきましたか? 「あすかのサマバケ」ロゴの「サマバケ」の部分は、いろんな色と形をした「石」で描かれていることに。

 

私たちにとって、石といえば「遺跡」です。いやいや、それは冗談でしょと思われるかもしれませんが、小学校の授業で亀石の伝説を学んで、帰りに古墳のそばを通る毎日を過ごすと、そうなっちゃうのです。かこうがん、ぎょうかいがん、さがん。遺跡で使われている種類もだいたい言えます。先日、村を訪問したイギリスの考古学者さんが「考古学はセクシーなんだよ」とさらりとおっしゃっていました。そう、硬くて重い遺跡の石は過去への扉、物語を紡ぐかっこいい存在です。

一方で、ロゴで描かれる「石」は、赤や黄色、丸やハート型。ロゴの石は、未来に向かう、かわいく、たくましく、賢い存在です。

クリックするとケラケラっと震える石もあります。軽やかで、感覚的で、やわらかい感じ。遺跡の石とは全然違います。そう、この跳ねて笑っている石は、皆さんの子どもたちをイメージしています。

 

川の上流の石は、流れるなかで互いにこすれあい、形を変えながら、いつかそれぞれにふさわしい場所にたどり着きます。それと同じように、子どもたちが明日香村での夏休みの体験を通じて、自然や文化と向き合い、お互いに触発しあうなかで、自分らしさを見つけてくれるのではないかと思い、またそうであるようにと願って私たちはサマバケを運営しています。

ロゴを作る過程で、明日香村のアイコン、四神(東西南北を守る神様)である青龍(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)の子ども版キャラクターも誕生しました。実はこの子たちの体も石になっています。ロゴはもちろん、これから私たちと一緒にサマバケを盛り上げてくれる「子四神」たちの活躍にも、ぜひご期待ください。

ロゴデザイン:細尾正行
Webサイト制作:細尾正行・田中美帆・笠井摩那(株式会社スピッカート

寄稿者

writer

吉本幸史
Yoshimoto Koji
一般社団法人飛鳥観光協会
一般社団法人飛鳥観光協会事務局長。1979年明日香村生まれ。東京での出版社勤務を経て、2006年に奈良県へ戻り天理市役所入庁。「天理駅前広場コフフン」の立ち上げなどに携わる。2021年から故郷で働いている。
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宿泊施設について

ゆったりとした時間が流れる飛鳥での滞在は、あまり急がず、ゆとりのあるスケジュールで過ごすのがおすすめです。村内には20軒ほどの宿泊施設がありますので、ぜひご利用いただき、明日香の朝も体験してみてください。